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能登の選手らが甲子園へ

能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県能登地区の加盟校13校の選手やマネージャー、指導者ら178人が3月23日、第96回選抜高校野球大会が開催されている阪神甲子園球場を訪れ、球場内や甲子園歴史館などを見学した。この日試合が予定されていた石川県の日本航空石川高校、星稜高校を応援予定だったが雨で順延となった。

選手らは、グラウンドの人工芝エリアに立ち、内外野やスタンドを見渡した。甲子園歴史館では、第61回選手権大会(1979年)の星稜-箕島(和歌山)戦を紹介するコーナーで足を止め、両校のユニホームや試合球、星稜・堅田外司昭投手のグローブなどに釘付けになっていた。

被災した球児たちを励まそうと、地元の関係者らが甲子園行きを企画。飯田、能登、輪島、門前、穴水、鵬学園、七尾東雲、七尾、鹿西、志賀、羽咋工、羽咋、宝達の13校が参加した。穴水の東野魁仁主将は「甲子園はなかなか来られる場所じゃない」と感激した様子。羽咋工の岡羚音主将は「震災直後は野球を続けていいのかと考えたこともあったが、改めて甲子園を目指す気持ちが強くなった」と話していた。石川県高校野球連盟の佐々木渉理事長は「下を向いていた子どもたちが前を向くきっかけになれば」と話した。

羽咋工、輪島両校の計39人は25日に再び甲子園球場を訪れ、石川県勢を応援。第1試合は日本航空石川の一塁側、第2試合は星稜の三塁側のアルプス席で、学校応援に混じって声援を送った。輪島の中川直重主将は「甲子園で応援するのは初めて。雰囲気に圧倒されています」と笑顔で話していた。

甲子園球場を見学した能登地区の選手たち
甲子園歴史館で星稜の展示を見る選手たち
日本航空石川を応援する羽咋工と輪島の選手たち

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